
今回の記事は以下の内容になります。
- プラグイン「Imsanity」を設定しておけば、アップロードする画像を自動でリサイズしてサーバー容量を節約することができます。
- 動画はYouTubeを活用することで、レンタルサーバーの容量を一切使用することなく活用することができます。
このカテゴリー(独学ワードプレス)では、ウェブマガジン『GOKUI』編集長の渡辺が独学でワードプレスを学びながら、ウェブマガジン『GOKUI DIY - Creative and Minimum Life -』を構築していく過程や、その後のサイト運営について紹介しています。
僕がこのウェブマガジンの運営を始めるにあたり、最初に取り組んだことは以下の3つです。
ワードプレスでサイトやブログを始めるために決めなければならない3つのこと
【1】 | サイト名を決めて、それに合わせた独自ドメインを決めること |
【2】 | レンタルサーバーを決めること |
【3】 | ワードプレスのテーマを決めること |
その次は、以下の5ステップによってワードプレスを使ったサイトの基礎を構築しました。
WordPressでサイト&ブログを始める5ステップ
【1】 | 独自ドメインを取得する |
【2】 | レンタルサーバーと契約する |
【3】 | 独自ドメインとレンタルサーバーを紐づける |
【4】 | レンタルサーバーにワードプレスをインストールする |
【5】 | ワードプレスにテーマをインストールする |
今はこの段階ですね。
そしてここからは、インストールしたワードプレスに対して初期設定を進めていきます。
設定項目はたくさんあるので、初期設定の概念とか分類分けについては難しいところではあるのですが、あくまでも独断と偏見で以下の12項目に絞り、以後数回に分けて記事にしていこうと考えていますのでよろしくお願いします。
ワードプレスをインストール後、最初にやるべき12のこと
【1】 | サイトアドレスの設定 |
【2】 | サイトタイトルの設定 |
【3】 | キャッチフレーズの設定 |
【4】 | フロントページの設定 |
【5】 | パーマリンクの設定 |
【6】 | スパム対策 |
【7】 | サイトマップの設定 |
【8】 | サーバー容量節約対策 |
【9】 | 不正ログイン対策 |
【10】 | googleインデックス対策 |
【11】 | スカイクレイピング対策 |
【12】 | Ping送信の設定 |
前回までに【1】~【7】まで終了しましたので、今回は【8】サーバー容量の節約対策をしていきます。
対策すべきは写真と動画
僕はレンタルサーバーを借りてワードプレス(WordPress)を運用していますが、サービス会社はエックスサーバーを使用しています。
エックスサーバーにはプランが3つ(「X10」「X20」「X30」)あり、僕が契約しているのは一番安くてサーバー容量も少ない「X10」です。
一番安い「X10」とはいえ、 個人で運用するには十分な200GBものディスク容量を利用出来ますが、データ量が大きいファイルを何も考えずにどんどんアップロードしていると、あっという間に使い切ってしまう可能性もあるので、容量を圧迫しないような工夫はある程度必要だと思います。
個人がサイト&ブログを運営する上で、サーバー容量を圧迫しそうな重いデータは「写真」と「動画」の2つです。
僕の場合、写真はリサイズ(小さく)してからアップロードし、動画はレンタルサーバーを使わずYouTubeを活用することでサーバー容量を節約しています。
写真は手動でリサイズしても構いませんが、面倒なので「Imsanity」という便利なプラグインを使います。「Imsanity」側であらかじめ画像サイズを指定しておけば、ワードプレスにアップロードする際に自動でリサイズしてくれるのでとても便利です。
動画はレンタルサーバーに直接アップロードするのではなく、「YouTube」にアップロードしておき、ワードプレス側から動画リンクを埋め込むだけ済みます。
順に紹介していきます。
「Imsanity」で画像サイズを設定
まずはプラグイン「Imsanity」をワードプレスにインストールします。
1)ワードプレスの管理画面から、プラグイン>新規追加と進み、プラグインを追加する画面を表示させます。
キーワード右の空欄に「Imsanity」と入力すると、Imsanityが表示されのてくるので、「今すぐインストール」をクリックしてインストールします。

2)インストールが終わったら「有効化」をクリックします。

3)次にワードプレスの管理画面から、設定> Imsanityに進み、Imsanityの設定画面を表示させてます。
設定はシンプルです。

・固定ページ/投稿でアップロードされた画像
固定ページや投稿ページを作成している画面から写真をアップロードする際のリサイズ設定です。
基本は「最大の幅」に必要な表示サイズを指定して、「最大の高さ」を0(ゼロ)に設定しておくことで、アップロードした際に指定した最大の幅に合わせたリサイズが自動で行われます。
「最大の幅」は用途に合わせて600~1024程度が適当です。
僕のサイトは写真をきれいに見せる必要はないので、当初800に設定していたものの途中からは600まで落としました。
・メディアライブラリへ直接アップロードされた画像
ワードプレスの管理画面>メディアから写真をアップロードする際のリサイズ設定です。
ここは上記の固定ページや投稿ページからアップロードする際の設定と同じでOKです。
・その他の方法でアップロードされた画像
ここは背景写真やロゴ画像等で使用する写真のサイズを指定するところです。
基本的にこれらの画像はリサイズする必要はない(リサイズされたら困る)と思うので、デフォルトの設定のままでOKです。
・JPG画像品質
JPGフォーマットでアップロードされた画像の品質を指定するところです。
基本的にデフォルトの「82」から変更する必要はありませんが、もし少しでも写真を綺麗に見せたかったら数値を高く、容量を少なくしたかったら数値を低くして下さい。
僕の場合、余り違いが分からなかったので、デフォルトのまま使用しています。
・BMP形式をJPG形式へ変換する
アップロードの際に画像フォーマットをBMP形式からJPG形式へ変換したい場合は「はい」にします。
BMPはWindows標準のフォーマットで無圧縮のため画像の劣化がほとんどないのが特徴ですが、その分データ容量が大きくなります。
WEB上ではJPGでも十分綺麗に表示されるので、特にこだわりがなければ「はい」でOKです。
・PNG形式をJPG形式へ変換する
アップロードの際に画像フォーマットをPNG形式からJPG形式へ変換したい場合は「はい」にします。
GIFフォーマットの代わりに開発されたPNGフォーマットですが、カラーやファイル容量等の性能は圧倒的にPNGが優れているので、最近は透過画像やボタン画像を目的に作成されることが多いです。
JPGに変換することでファイル容量が小さくすることができますが、 JPGは透過は表現できないので、PNGで透過画像が作成されている可能性を考慮すると、ここの基本設定は「いいえ」にしておいた方が使いやすいと思います。
動画はYouTubeを活用
動画は「YouTube」にアップロードしたものを、ワードプレス側で埋め込み設定するだけで、自分のサイトやブログに動画を貼り付けることができます。
写真と同じようにレンタルサーバーに直接アップロードして運用することも出来ますが、最近の動画はかなり容量を使うのでYouTubeを活用した方が賢いと思います。
1)YouTubeに動画をアップロードすると「https://」から始まる動画リンクが出来上がるので、これをコピーします。

2)次に投稿ページ/固定ページの画面で、挿入したい場所で埋め込み>YouTubeと進むと下記のような画面が出てくるので、先ほどコピーした動画リンクを貼り付け「埋め込み」ボタンを押します。

3)これでYouTubeの動画を 投稿ページ/固定ページ 埋め込むことができました。

まとめ
ワードプレスによるサイト&ブログ運用において、サーバー容量を圧迫するのは圧倒的に写真と動画の2つです。
写真はiPhoneで撮影したものでも最近は1枚数MBにもなります。
動画になると(ビットレートにもよりますが)フルHDの1分動画でも数百MBクラスに、4Kの1分動画では1GBになることもあります。
レンタルサーバーのコストは容量が大きくなるに比例してそれなりの金額になってきますので、今回紹介したような方法で容量を節約していくことで、長期的なランニングコストを下げることが可能になると思います。
次回は【9】 不正ログイン対策を紹介する予定です。
おわり