ウェブマガジン『GOKUI』は編集長渡辺の完全なる趣味サイトであり、薬剤師としての本質を追求する為に立ち上げた医療福祉支援事業や、DIYでコツコツ仕上げていくミニやドゥカティを含めたクラシカルな乗り物たちの話題を、書きたいことを書きたいように書きたいだけ書いています

薬剤師ボランティア

みの薬剤師ボランティアグループ「在宅訪問」 進むべき方向性

先月から在宅訪問していたCさん(膀胱癌ターミナル患者さん)がご逝去されました。

ご本人の強い希望でセデーションを開始してから数日。思っていたより早い他界となってしまいました。

セデーション導入については、当然のことですが、ご家族がその選択にすごく迷われたようで、

ご本人が「薬で寝かせて欲しい」と希望されてから導入まで3日間ほどの時間を要しました。

特に奥さまは、少しでも意思疎通が出来るのであれば、今の状態を維持したいという気持ちが強かったようですが、

最後はご本人の酷い苦しみ方を見かねた形で、ご本人の選択を尊重されたようです。

セデーション導入までの3日間は、本人にとっては苦しい3日間、ご家族にとっては迷いに迷った3日間、そして僕ら医療者にとっても色々考えさせられる3日間となりました。

というのも、セデーション導入となった直前に、ご本人が


「俺は3日前に寝させてくれと言ったのに…。」
「その時に寝させてくれてればこんなに苦しまずに済んだのに…。」

と言われたことがあったからです。

もちろんそれは一時的なもので、最終的にご本人は落ち着いた時間をご家族と共有し、親族お一人お一人と会話を交わし、付き添った医療者にも「ありがとうありがとう」と温かいお言葉を頂いたのですが、後から思えば準備不足だった感が無きにしも非ず。

もう少し早くセデーション導入のためのご家族の意向をまとめておけば…

もう少し医師からの指示を明確にしておけば…

でも前日夜には奥さまと普通に会話が出来ていたから、まだセデーションは早いと思ったし…

後日看護師さんと話していると色々と反省点が出てきます。

ただこうしてCさんのことを振り返り話していると、僕の周りで薬剤師ボランティアグループに関わってくれている人は、皆が医療に対して真面目であり、真剣であることも事実。

Cさんには至らない点があったことに「ごめんね」と反省しつつ、今回僕らにチャンスを頂いたことや色々な課題やヒントを頂いたことに心から「ありがとう」と言いたいです。

そしてこの教訓を必ず次に活かすのが僕らの使命とも思います。

セデーション導入直前。僕はその場に関われなかったものの、Cさんは、僕ら薬剤師のことも「本当にありがたかった」と気にかけてくれていたそうです。

そして看護師さんも「薬剤師さんが関わってくれたおかげで薬に関して質の高いものが提供できた」と評価して頂けました。

決してそうした言葉や評価が欲しくて活動している訳ではないのですが、嬉しい言葉であることは事実。

正直ボランティア活動では継続が厳しいと思うところはたくさんあるけど、やっぱり自分としては命の最後のところに薬剤師として関わりたい気持ちが強いことも、改めて知ることができました。

限られた時間。

さて、どうやって使おうかと迷う今日この頃…

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