薬剤師ボランティア

みの薬剤師ボランティアグループ「在宅訪問」 新規開拓

本日は大腸癌ターミナル患者のAさん宅を訪問した後に、今回から新規で在宅訪問することになるCさん宅を訪問します。3月末に在宅訪問の導入を予定していたBさん(肺がんターミナル/在宅訪問導入前に逝去)以来、3人目の案件ですね。

Cさんは膀胱癌及び術後の諸症状(癌性疼痛・イレウス等)により、数日前から訪問看護を導入したばかりの患者さんですが、今回も美濃病院の薬剤師から情報提供を受け、僕らボランティアグループに出番が回ってきました。

Cさんは、膀胱癌以外にも、肝臓や肺の癌で手術や化学療法(抗がん剤治療)の既往があり、膀胱癌手術による回腸導管や人工肛門も造設しており、それによるイレウス(腸閉塞)、更には鎮痛剤服用の影響による胃潰瘍のクリッピング術等、いくつもの病気を抱えており、なかなか難しそうな患者さんです。

事前に電子カルテから情報を拾い、僕が抽出した問題点は、

①疼痛コントロール不良

→医療用麻薬導入初期でこれからベースを探っていく段階
→イレウスの既往があり固形物が禁止されており、速めにテープ剤に切り替わる可能性あり

②医療用麻薬の副作用
→固形物禁止でエンシュアリキッドや市販の栄養剤を服用されており、人工肛門も造設されていることから、排便コントロールが重要になってくる

③患部の状態
→10分程度の座位も困難な状態
→肛門部周辺の状態がカルテではよく分からないため、患者からの聞き取りが必要
→痛み・痒みあり

④不眠
→痛みによる不眠なら疼痛コントロールで解消される可能性あり

⑤ポリファーマシー
→複数の医療機関で長期に渡り処方を受けており、手持ちの残薬も多そう。これを機に整理が必要かも。

⑥その他
→肺疾患による影響
→医療用麻薬への理解
→本人及び家族の病識

…といったところです。

何しろ僕は今回がCさんと初対面になるので、まずは本人や家族の性格等も考慮しながら手探りで始めていこうと思います。

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