薬剤師ボランティア

みの薬剤師ボランティアグループ「在宅訪問」 急な訪問

本日は大腸癌ターミナル患者のAさん宅にいます。

これで4回目の在宅訪問。

前回までは、訪問看護師と時間を合わせて伺っていましたが、今回は薬剤師単独での訪問となりました。

Aさんやご家族の負担及び医療者側の情報共有のことを考えると、看護師と時間を合わせるのがベストだとは思いますが、

今回は僕のスケジューリングの中で、

『1時間ほど空き時間があるなぁ』

→『そうだ、Aさんの様子を見に行こう』

…といった思考が巡り、

当日の朝になって急遽ご自宅に電話を入れさせて頂くことで、単独で訪問するというイレギュラーな形となりました。

そのような経緯もあり、僕としては少し気を遣うところもあった今回の訪問ですが、

Aさんにとっては、「急だったこと」が逆に嬉しかったようで、

30分ほどの会話の中で、

『友達が急に会いに来てくれたような感覚です』

『いつでも良いので、またこんな風に気軽に寄って下さい』

といったお言葉を頂き、僕としても思わぬ嬉しい結果となりました。

この辺りは、お金を頂かないボランティア活動ならではの「フレキシブルな動き」が良い方向に働いたように思います。

さて肝心のAさんの体調ですが、安定な状態を維持していて「まずまず」といったところ。

レスキュー(オプソ)は1日に2~3回服用することもあれば、1回も服用しない日もあり、痛みにムラがあるのは今後のペインコントロールにおいて不安材料ではありますが、

この辺りは僕としては想定内で、前々回くらいからレスキューを少し早めのタイミングで服用するように指導してからは、痛みへの恐怖心が少し和らいできているようにも思うので、全体的には良い傾向と捉えています。

同じ薬でも、患者さんに合わせて服用するタイミングを変えたり、説明のニュアンスを若干変えることによって、結果=患者さんが実感する効果が全く異なってくることは、臨床経験が豊富な薬剤師であれば誰でも感じることですが、

薬剤師としてこうした対応がある程度「自己判断で」やらせてもらえる現状は、医師や看護師と信頼関係を培ってきたからこそ可能なことなので、

上記の「フレキシブルに動きがかけられること」と共に、僕たちボランティアグループの強味として、これからも患者さんに還元していきたいと考えています。

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