
現在みの薬剤師ボランティアグループとして在宅訪問している癌ターミナル患者のAさん。
ここのところは体調が良かったものの、一昨日から軽い微熱があり痛みの訴えもあるようです。
以前から37~38度台を行き来する微熱を繰り返すことがありましたが、今回も感染の兆候はなさそうなので腫瘍熱が考えられます。
腫瘍熱であることを特定するには、特効的に効果があるとされるナイキサンを試すという方法もありますが、現状その必要性を問われれば”否”ですね。
ステロイドでマスクされているので判断が難しく、ターミナルの現状でそうした特定には意味がないと思うからです。
ともかく、ご本人が楽でいられることを優先に、微熱と上手に付き合っていく方法を考えていきます。
その一方で、癌性疼痛については、持続的な痛みは抑えられているものの、突出痛と呼ばれる一過性の痛みが増強しているように見受けられます。
前回訪問時には、痛みの特性について「やや持続性のある痛み」と感じつつも、レスキュードーズで十分対応出来ると判断しましたが、今回はベースアップも視野に入れる必要があるかもしれません。
あくまでもカルテ記事からの推測なので分かりませんが、次の訪問時にはその辺りについてご本人とご家族から詳しくお聞きして、主治医に提案してみようと思います。
こうしたことが出来るのも在宅訪問の醍醐味なので。