今回は愛知県長久手市のトヨタ博物館に展示されていたAustin Healey Sprite Mk1(オースチン ヒーレー・スプライト)を紹介します。
Austin Healey(オースチン ヒーレー)の歴史と実績
オースチンヒーレーは1952年にイギリスで創業した自動車メーカーです。
ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)のオースチン部門と、ドナルドヒーレーモーターカンパニーの合併事業により設立しました。
オースチンヒーレーは創業から1972年までの20年間に「オースティン・ヒーレー100」「オースティン・ヒーレー100-6」「オースティン・ヒーレー3000 」「オースティン・ヒーレー・スプライト」等を製造しましたが、
中でも「オースティン・ヒーレー・スプライト」は、目の玉が飛び出たようなスタイルから、日本では「カニ目」の愛称で多くの車好きに親しまれました。
Austin Healey Sprite Mk1(オースチン ヒーレー・スプライト)とは

オースチン・ヒーレー・スプライト・マークⅠは1958年から1961年に製造されたオープンスポーツカーです。
もちろんデザインはドナルド・ヒーレーです。

全長がわずか3480mmしかない小型モデルで、コスト削減のために排気量948ccのAustin製Aシリーズエンジンが搭載されました。

最大の特徴はボンネットの上にちょこんと置かれたような丸目のヘッドライトです。
この特徴的なヘッドライトは、当初は格納式としてデザインされましたが、コストを抑えるために固定式に変更されました。

この変更が功を奏し、日本では「カニ目」、イギリスでは「frogeye(フロッグアイ)」、アメリカでは「bugeye(バグアイ)」等の愛称が付けられ、多くの人に親しまれました。

展示されていた車両は、普段バックヤードに収められている1958年製の貴重な車両です。
白いボディに赤い内装色がとてもマッチしています。
Austin Healey Sprite Mk1(オースチン ヒーレー・スプライト)のYouTube動画
丁寧にメンテナンスされた深緑色のヒーレー・スプライト。
やはりイギリス車はイギリスの光景が良く似合います。