
本日は県内の高等学校で薬物乱用防止講座を行いました。
本来僕が学校薬剤師として担当している学校ではないのですが、
この高等学校では、毎年色々な方にこうした講座を依頼する方針があるようで、
今年度は域内の薬剤師代表として僕が選ばれた...という経緯は後になって知りました。
さてその講座ですが、コロナ禍ということで、校内の配信システムを利用して行われました。
画面越しの生徒に向かって話をするのは、対面とはまた違った難しさがあります。
生徒の反応が見えない、声が聞こえないとなると、なかなか僕の中でも高揚感が得られないし、
常に淡々と話を進めるような感じで面白みに欠けます。
先生方も最初はご苦労されたのではないでしょうか。
ただ、画面越しとはいえ一生懸命耳を傾けてくれている姿は見えていたし、
あとで校長先生から聞いた話では、特に来年から社会人となる生徒や、
進学で地元を離れる生徒も多い3年生は、真剣な眼差しで聞いてくれていたようです。
また今回は、全校生徒一斉講座ということで、
僕がマイク越しに話した声が学校中に響き渡っていたのは、
ちょっと今までにない経験で面白かったです。
講座の最後に遠くから響く拍手の音を聞いた担当の先生が、
「おぉ、自然と拍手が出ましたね」と言って下さったことで、
高校生向けに一から作り直したスライドや、
随所に飽きさせないようにした工夫などが報われた気持ちになれました。
生徒たちの心に響く講座になったかなんて分からないし、
そもそも僕の自己満足なんてどうでも良いのですが、
今日僕の講座を聞いてくれた生徒さんには、
薬物なんてものに逃げず、健全で明るい道を進んで欲しいと、
心からそう思います。