車検取得に向けメンテナンス進行中のローバーミニ1000。
今回は水冷系統リフレッシュの最終仕上げとして、ラジエターを元に戻しエンジン再始動まで持っていこうと思います。

まずはオルタネーターを元の位置に戻し、同時にエアコンのコンプレッサーと繋がる短い方のベルトを装着します。
あまり張り過ぎないよう少したわむ程度(適当です)に調整しました。
次にラジエターファンを取り付けると同時に、長い方のベルトも装着しようと思ったのですが、ここでトラブル発生。
用意した長い方のベルトがどうしてもハマりません。
実はこのベルト。以前乗っていたエアコンなしミニ1000用に買ったもので、長さが同じくらいに見えたのでてっきり使えると思い込んでいたのですが、エアコンありミニ1000では使えない微妙に長さが足りないものでした。
結局この日は作業が出来ず。
良く調べておけばこんなことにならなかったのですが。反省です。
ローバーミニ1000 エアコンあり 短い方のベルト
同じく長い方のベルト

後日、注文しておいた長い方のベルトが届いたので作業再開です。
今回は夜の作業になりましたが、先日友人からもらったLEDライトがめちゃくちゃ明るくて最高。
これだけ明るいと夜間の作業も苦になりません。ありがとう、Kくん。

届いた長い方のベルトですが、もちろん今回は問題なく装着できました。
こんな簡単なことで数日を無駄にしてしまいました。

続いてラジエターを組み込みます。
どのような手順で組み込もうか迷ったのですが、先にロアホースをウォーターポンプとヒーターホースに取り付けておき、その後ラジエターを元の位置に入れ込み、最後にラジエターとロアホース部を繋ぐ…といった手順にしました。
正解はよく分かりません。
でも、とりあえず今回はこの手順で問題なく組み込むことができました。

ちなみに先日加工したロアホースですが、長さも角度もバッチリ。
強制ファンスイッチの向きをボディと干渉しないように若干調整するだけで、狭いエンジンルームにピッタリ収まってくれました。

あとはロングライフクーラントを入れるだけですが、今回はここで冷却水路全体の洗浄をすることにしました。
なぜなら、今回ラジエター、ウォーターポンプ、ヒーターホース等を取り外した際に、至る所に錆が発生していたので、冷却水路全体が錆びていることが容易に想像できたからです。
冷却水路は、一旦錆びが発生するとタチが悪い(特にエンジンブロック内)ので、ここで手間をかけてでも錆を根絶させたいと思います。
僕が行った錆取り手順はこんな感じ(間違っているかもしれませんが自己責任でやってます)
1回目 汚れを取るために、ラジエターに水道水を入れて20分ほど走行
2回目 錆を取るために、5倍希釈のサンポール液に入れ替え20分ほど走行
3回目 サンポールによる酸を中和するため、重曹水に入れ替え20分ほど走行
4回目 洗浄の仕上げに、水道水+ラジエター洗浄液に入れ替え20分ほど走行
錆取りの定番サンポール 安いのにこの効果
ラジエタークリーナーも安定のドライブジョイ

各回の間にはエンジンを冷ますため空き時間が生じるので、避けていたキャニスターに繋がるゴムホースを交換したり、

最後に交換するサーモスタットやラジエターアッパーホースの準備等をしながら時間を潰します。
サーモスタットは88℃

4回目の洗浄が終了したところで、サーモスタットを交換。

やっぱり内部が随分錆びています。
サーモスタットハウジングも徹底的に磨いて、内側の錆も落としました。
ボルトも錆びていたので、ステンレス製の新品ボルトに交換しようとも思ったのですが、あまり効果は無さそうなので今回は見送りました。

サーモスタット部からも水漏れしないように、こびり付いたガスケットも出来るだけ剥がしておきます。

写真では見にくいのですが、エンジン内部の錆がサンポール洗浄により黒く変色しているのが分かります。
これで錆ともオサラバかな。

サーモスタットを上下間違えないように装着。

ラジエター固定具も錆を落として再塗装。
もちろんゴムブッシュも交換です。

最後にアッパーホースも新品に交換。ロングライフクーラントを補充して全ての作業が終了です。
ロングライフクーラントは緑色が好み
リンク
そして久々にエンジンを始動します。
エンジンよ、ちゃんとかかってくれ。
水よ、漏れるな。
結果。動画の通りすごく調子が良くなりました。
タペット調整も上手くいったようで、カチカチ音も明らかに減少。
冷却系統からの水漏れもありません。
エンジン音が静かになったので、低い回転に設定したアイドリング時に、エンジンがトロトロ回る感じが僕好みで”たまりません”
いやぁ、良かった良かった。