車検取得に向けメンテナンス進行中のローバーミニ1000。
今回はラジエターのリペアをしていきます。

ラジエターを外した直後の状態がこれ。
一見キレイに見えますが、漏れたロングライフクーラントが乾いて固まった付着物や錆が浮いていて、所々塗装も剥げています。
ドレーンホースも裂けていて、まあ普通に評価すると”ひどい状態”ですね。

写真では見づらいのですが、外観同様ラジエターの内部も錆が進行しています。
仕方がないので、汚れを落とすために流水で何度も濯いだ後、サンポール洗浄しました。
5倍希釈にしたサンポールに20分程浸し、その後5g/100ml濃度の重曹水で中和しておきました。

アッパーホース取付口です。
ロングライフクーラントが漏れており、それが乾いて青カビみたいに付着しています。
錆も浮いてきていたので、周辺を紙ヤスリを使って黙々と磨いていきます。
余りに汚れや錆が酷いので、結局下地が出るまで削ることになりました。

同じくロアホースの取付口。こちらの方が漏れがひどいかも。
こちらも紙ヤスリを使ってひたすら磨いていきます。
幸いホース取付口以外からの水漏れは無さそうなので、ラジエター本体は問題なし。
安心してリペアに取り掛かれます。

ついでに折れたラジエターフィンも起こしておきましょう。
小さいマイナスドライバーを使い黙々と作業をしていきます。
このような細かな単純作業は、まるで座禅をしているかのように無心状態になれるので、心に迷いがある時にはオススメかも。

多少直し切れないところはあるものの、キレイに整えることができました。
これで放熱効率が上がるとは思っていません。あくまでも自己満足の世界ですから。

錆が酷いラジエターカバーです。
こちらは少し手を抜いて錆転換剤(ホルツ・ラストコート)で処理した後、耐熱塗料でペイントしました。

ラジエターカバー下部にある、ラジエター固定用ボルトのブッシュです。
それ程酷い状態ではなかったものの、偶然見つけた黄色いブッシュが安く売られていたので交換しました。
基本的にゴム類は消耗品だと思っているので、無理して高価なものを買うよりも、安価なものを適度に交換するやり方が僕は好きかな。

黄色と黒色のコントラストが絶妙に格好良いです。
ラジエターを取り付けたら全く見えなくなる部分なんですけどね。

ラジエター本体は紙ヤスリを使って汚れや錆を完全に落とした後、錆転換剤を塗布し、最後に耐熱塗料で仕上げました。

酷い状態だったロアホース取付部も、ご覧の通りの仕上がりです。
マットブラックがすごく良い感じ。
次はラジエターからウォーターポンプに繋がるロアホースの加工をする予定です。