車検取得に向けメンテナンス進行中のローバーミニ1000。
今日はロアホースを加工して強制電動ファンスイッチを組み込む作業をします。

こちらがロアホースを取り外した時の画像です。
僕のミニは89年式のミニ1000ですが、このように強制ファンのスイッチ(温度が一定以上に上がると通電するようになっている)がロアホースの途中に無理やり?組み込まれています。
その後のモデルではラジエター下部に移動したことからも、取り付けるのに適した場所ではなかったように推測されます。
ちなみに水で濡れているのは、取り外す際にロングライフクーラントが溢れ出てくるから。
僕のミニは、クーラントを抜くドレンが無いタイプのラジエターなので仕方がないのです。

上が新品で購入したロアホースです。
電動ファンスイッチを組み込むには、せっかく新品で購入したホースをわざわざ切断する必要があります。
長期的に見ると、クーラントが漏れる場所を”わざわざ”作っているようで何だか気が引ける作業ですね。
冷却効果を得るのを目的に、電動ファンスイッチを「手動式」に変更されるミニ乗りもみえますが、その裏にはこうした余計な加工をしなくても良いといったメリットもあるようです。

汚れたスイッチは紙ヤスリを使って磨きに磨き、ピカピカにしてやりました。
内部にも錆が見られましたが、ラジエター作業時と同様に、今回も5倍希釈のサンポールで錆取りをしました。
このような状態だったので、ちゃんと動くのかも心配だった訳ですが、プロ(電気屋の友人)に確認して貰い「正常」とのお墨付きを貰いました。
こんなパーツでも「買うと」結構高いので助かりました。

スイッチが正常に動くことが確認できたので、ロアホースの加工もためらう必要はありません。
ミニはエンジンルームが狭いので、ロアホースもギリギリのサイズで出来ていることから、
間違って短く加工しすぎるとウォーターポンプとラジエター間が届かなくなるし、長すぎると狭い隙間に収まり切らなくなるので、切断する場所や長さを慎重に見極めて進めていきます。

もちろん思い切りも必要なので、切る時はこのように一気にスパッとイッてしまいましょう。
もしカッターの刃が引っかかるようであれば、CRCを少し吹き付けるとスムーズに切れると思います。

右側は思い切りが足りなかったようで斜めに切れてしまいましたが、左側は真っすぐ切れました。
どうせホースバンドで締め付けるので気にしていないんですけどね。

とりあえず仮止めしてみましたが、何だかメカメカしくて良い雰囲気が出てます。
モノタロウで購入したホースバンド(サイズは19-38mmです)もピッタリでした。

ヒーターホース側はサイズの異なるホースを繋げることになるので、異型のジョイントパイプを用意しました。
確かサイズは「5/8×1/2」だったと思いますが、こちらもピッタリです。

作業終了。
これでラジエターを組み直す下準備は全て完了しました。
やっとエンジンに火を入れられる目途が立った感じがしていますが、やっぱり動かすまでは色々心配ですね。
色々バラバラにしたけど、何か忘れてることないかなぁ...
エンジンかけた瞬間に異音とかしたらどうしよう....
タペット調整上手くいってるかなぁ...
ウォーターポンプ付けた時、液体パッキンを適当にしか付けなかったけど大丈夫だったかなぁ...
心配は尽きませんね。
でもその先にそれ以上の喜びがあるから、こんな無駄なことが出来るのですが。