
現在オーバーヒート対策真っ只中の、我が愛車『89年式ローバーミニ 30th 1000』
一度組み上げた冷却系統を全て分解し、ホースやエンジンブロック内の水路の再洗浄、
ヒーターコア・サーモスイッチ・ラジエターを新品交換し、電動ファンは中古品に交換しました。
今回は最終段階としてエンジンファンとラジエターを組み上げます。

古いエンジンファン(黄色い方)は、単独で見た時には気づかなかったのですが、
新品(白色の方)と比べると歪んでいることが分かりました。
このように並べると一目瞭然です。
エンジンの熱などによる経年変化でこうなるようですが、
たったこれだけでも、冷却効率はずいぶん落ちるようです。

せっかくなのでラジエターも新品にしました。
冷却効率を考えるとアルミ製ラジエターへの変更は魅力的ですが、
分厚いアルミ製ラジエターを設置すると、
ただでさえ狭い作業スペースが奪われてしまうのがどうしても許せなくて、
結局は純正相当品にしました。
エンジンもドノーマルだし、サーキットを走ることもないので大丈夫でしょう。
ちなみに純正相当のラジエターですが、
1300インジェクション用はすぐに見つかるのですが、1000キャブ用はなかなか見つかりません。
見た目はほぼ同じで、冷却水のサブタンクに繋がる出入口のところが少し異なるだけなので、
1300用で妥協しようと思ったところでしたが、
それでも根気に探していたら、偶然ヤフオクに売り出されているのを見つけることが出来ました。
ラッキー!

最後に、ロアホースとアッパーホースを繋ぎ、サーモスタットも元に戻し完了です。
長かったオーバーヒート対策がやっと終わりました。

冷却水を補充した後、ラジエターに温度計を差し込んだ状態でエンジンを始動してみます。
徐々にエンジンが暖まっていき、しばらくするとサーモスタットが開いたようで、
ラジエター内に熱い冷却水が流れ込んできました。
更に時間が経ち冷却水が熱せられると、90℃くらいでサーモスイッチがオンになり、電動ファンが回りだしました。
サーモスイッチは95℃くらいで作動するはずですが、
ラジエター上部とサーモスイッチのあるロアホースとでは水温が違うのかもしれません。
まあ今回は正常に動くことが確認できたのでOKとして、あとは夏に公道を走った時にどうなるか...ですね。
これだけ徹底的に手を入れたので大丈夫だと思いたいところですが、
それでも岐阜の夏は暑い(美濃市は気温が40℃を超える日もある)ので...
でも、まあ、これだけやってもオーバーヒートするなら、
それはこの個体の限界ということだと諦めて、真夏は乗らないようにします。

最後に、
電動ファンの効率を上げるためにラジエターの隙間を埋めてあるスポンジもボロボロだったので、
似たような素材のスポンジを購入して自作しました。
隙間を目視で確認して、カッターナイフで切っただけなので形は適当ですが、
それも隙間は徹底的に埋めたので、冷却効率は確実に上がっていると思います。
夏が楽しみです。

ウォッシャータンクが漏れていたことを思い出しました。
こんなものでも新品で購入すると結構値が張るので、当然リペアします。
漏れる場所を特定するのに苦労しましたが、幸い傷は浅かったので、
瞬間接着剤でパテ埋めのように穴を塞いでおきました。