今週末(2019年11月9~10日)は岐阜県美濃市で「第44回産業祭」「健康フェア2019」が開催されますが、我がみの薬剤師ボランティアグループも、昨年同様おくすり健康相談会ブースを設ける予定です。
昨年は2日間で約130名にも及ぶ市民のご相談を受けたこともあり、今年は地域の薬剤師会(関薬剤師会)との共催が実現しました。
対応する薬剤師も、昨年の2名体制から今年は延べ5名体制と増員となり、より質の高い情報を皆さまに提供することができそうです。
そこで今回は、みの薬剤師ボランティアグループの活動アピールの意味も込め、ブース後方に横断幕を掲げることにしました。
横断幕と言っても簡素なもの(白紙に黒文字だけ)でOKなので、A4サイズのロール紙を購入して、手持ちの家庭用プリンタで自分(DIY)で作ってみたのがこちらの写真です。

通常の家庭用プリンタは長さが50~60㎝くらいまでの用紙にしか対応していないので、何かしらの工夫をしないとロール紙には印刷できません。
ただ今回、ふと思いついた方法で試してみたら、意外と上手く印刷することができ、仕上がり具合も十分満足できる横断幕が出来上がりました。
もちろん業者のような品質は保証できないので過剰な期待は禁物ですが、アマチュアレベルの用途であれば十分使い物になるものだと思うので、ここで紹介したいと思います。
まずはA4サイズのロール紙をamazonで購入します。
今回は失敗することも想定して210mm×22mの商品を選びました。
プリンタはキャノンMP640です。既に発売から10年が経過していますが、僕はこの機種を新品中古含め10年で5台も購入した変わり者でもあります。

まずはマイクロソフト・ワードを使って印刷用のデータを作ります。
メニューからレイアウト>サイズ>その他の用紙サイズに進みます。

ページ設定が開くので、中央辺りの用紙サイズのところで設定します。
今回は、高さはA4サイズの210mm、幅はワードの最大値に近い558mmにしました。

設定が終わったので印刷したい文字を入力していきます。
今回は「関薬剤師会(共催)」という横断幕を作りたいのですが、文字数が多くて1ページには収まらないので、 まずは「関薬剤師会」までを入力しておきます。

次に用紙の準備をします。購入したロール紙を開封して、

このようにプリンタにセットしたら準備完了です。

ではそのまま印刷してみます。
普通に印刷されますが、印刷後にこのような状態まで紙が出てきてしまいます。
これはプリンタの特性上仕方ないので諦めます。

プリンタの画面にも「紙詰まり」とエラー表示されていて、このままでは動かないので一旦用紙を全て取り出します。
紙が破れたり汚れたりしないように慎重に引き抜いていきます。

次に、印刷された「関薬剤師会」の左側に、「(共催)」という文字を印刷していきます。
ここからが少し工夫が必要なところになります。
まずは 「関薬剤師会」 と印刷された用紙を平らな場所に置き、用紙の左端から最初の文字までの長さを測ります。
僕のプリンタの場合は7cmでした。
つまりプリンタに用紙をセットすると、左端7cmの位置から文字の印刷が始まるということが分かります。

次に「(共催)」という文字を印刷したい場所を決めます。
今回はバランス的に下の写真の赤線辺りから印刷したいので、そこから7cm左の青線辺りで用紙を山折りします。

山折りすると、用紙はこのような状態になります。
用紙は2重になりますが、この程度の厚みならプリンタは大丈夫です。

そのまま用紙をプリンタにセットしておきます。

あとは先ほどと同じ手順で「(共催)」 という文字の印刷用データを作り、印刷し終わったのが下の写真です。
ほぼ狙った位置に文字が印刷され、まるで一度で印刷したかのように仕上がりました。
このように僕が思いついた工夫というのは、ロール紙を折って印刷を繰り返すというとても原始的な方法でしたが、若干折り目が付くものの、アマチュアレベルのイベントでは全然問題ないレベルのものが出来上がりました。

そのままの勢いで、次はもう少し長めの横断幕にも挑戦してみました。
長い方は1m25cmほどで3回に分けて印刷。
折り目が2か所ありますが、遠目では全く分からないレベルに仕上がって大満足です。

今回の記事は以上です。
今回制作した横断幕は白時に黒文字のシンプルなものでしたが、印刷用データは誰でも簡単に使いこなすことができるマイクロソフト・ワードで作成しているので、その気になれば多少の装飾も簡単に加えられます。
またプリンタも、ご家庭にあるごくごく普通のもので十分です。僕の使っているプリンタは古い機種でしたが、最新機種であればもっときれいな仕上がりになる可能性もあります。
冒頭にも書きましたが、 業者のような品質は保証できないものの、アマチュアレベルの用途であれば十分使い物になるものが制作できる方法だと思うので、興味のある方は是非挑戦してみて下さい。