
アッパーアームに異常を感じて取り外してみたところ、内部のベアリングが破損していました。
ベアリングはアッパーアームに押し込んであるだけの構造なので、どこかに引っ掛けて「押す」か「引く」かのどちらかな訳ですが、
いずれにしても僕の手元には専用の工具はありません。
僕のミニの場合、少なくともこのような構造のベアリングが、フロントのアッパーアームに2個(左右で4個)とリアのラジアスアームに2個(左右で4個)の計8個はあるので、
長期的にみれば専用工具を買ってもペイ出来そうです。
さっそくアマゾンを調べると、このように内側から3本爪で引っ掛けて引っ張り出すタイプのベアリングプーラーが見つかりました。
これでいいやん!と最初は思ったのですが、良く見ると爪の部分が結構大きく、これベアリングの内側に入るのか?という疑問が出てきました。
また今回は一部が破損したベアリングを抜く必要があるので、角度も含めて上手く3点で引っ掛かけられない可能性もあります。
口コミは余り信用しないようにしているのですが、中国製ということで1回使っただけで壊れた!という書き込みもありました。
次に見つけたのは、上記とは異なり「全面で引っ掛けるアタッチメントを使うタイプ」のベアリングプーラーです。
これなら3点爪よりも確実に引っ掛かるので間違いなく抜けそうです。
これでいこう!と思ったのですが、付属するアタッチメントのサイズを確認したところでまた迷うことになります。
というのも、アッパーアームに付いたベアリングの内径は19.5mmですが、それに合いそうなアタッチメントは17mmか20mmのどちらかしかありません。
僕のノギス測定が正確だとしたら、20mmは当然入らないので17mmを使うのですが、果たして17mmのアタッチメントが19.5mmのベアリングまで対応できるのか疑問に思えてきました。
要は17mmのアタッチメントが19.5mmまで広がって上手く引っ掛かってくれるのか?ということですが、これも色々調べてみたけど確信的な情報はどこにも見付かりませんでした。
デイトナなので製品自体は安心なんですが、サイズが合わなければ使えませんので。

その他にもハンマーで無理やり叩き出すことも考えたのですが、どうもベアリングが焼けているような感じもあったので、散々迷った挙句今回はプロに任せることにしました。
頼んだのはたまたま見つけた近所のショップですが、食事1回分程度の手間賃で抜いてくれたので金銭的にも随分助かりました。
写真の手前にベアリングが2つ写っていますが、片方はもうバラバラでどうしようもない状態でした。

やっぱりベアリングは焼けていたようで、シャフトにも傷が付いていたので、今回はリペアキットを使ってフル交換しました。

抜くのは難しいベアリングですが、挿すのはこのように左右からゆっくり押し込んでいくだけなのでとっても簡単です。

完成。あとは車体に組み込むだけです。

組み付け完了。ナットだけが不自然に光っていて何だか可笑しいです。
先日ローバーミニ用に低床ジャッキを買いました。
ジャッキポイントの低いミニに最高に使いやすいです。