今回は名古屋市名東区のauto galleria LUCEに展示されていたRiley 9 Brooklands(ライレー・ブルックランズ・ナイン )を紹介します。
ライレーの歴史と実績
ライレー社は1890年に設立された英国の自動車メーカー。
機械好きだった16歳のパーシー・ライレーが、父親に内緒で自動車を作ったのが起源とされていますが、本格的に自動車を製造するようになったのは、1905年になってからと言われています。
ライレーの全盛期は1920年代~1930年代で、様々なタイプのボディに自社開発の高性能エンジンを組み合わせる手法で成長していきました。
1920年代後半にはレーシングチーム「ライレー・ブルックランズ」を立ち上げ、ルマン24時間レース等に出場し大きな成功も収めています。
長年にわたり高性能車を製造し、レースの世界でも華々しい記録を残してきたものの、1930年代後半からは経営に行き詰まり、最終的にBWWの商標であるブリティッシュレイランドに合併されました。
現在ライレーの名で自動車は製造されていません。
Riley 9 Brooklands(ライレー・ブルックランズ・ナイン )

ライレー・ブルックランズ・ナインは、ライレー社が全盛期だった1920~1930年代初頭、ルマン24時間レースやヒルクライム等のレースで使用されました。

エンジンは4気筒の1087ccで、半球形の燃焼室とオーバーヘッドバルブを使用。
カムシャフトは、短いプッシュロッドとロッカーを介してクランクケースの高い位置に配置。
2つのカムシャフトで作動するバルブが採用されるなど、当時としては高度な技術で作られていました。

シャシーはアルミニウムを基本に組み立てられ、更にいくつもの軽量化がはかられたことで、強力なエンジンと合わせて高い戦闘力を持つことになりました。

その結果ライレー・ブルックランズ・ナインは、レースにおいて数々の実績を残し、同じ時代のレーシングカーの中で最も成功した車だと言われています。
Riley 9 Brooklands(ライレー・ブルックランズ・ナイン )のyoutube動画
森の中のクローズドなコースを駆け抜けるRiley 9 Brooklands(ライレー・ブルックランズ・ナイン )。
この動画では、コースを攻める時のエンジン音やタイヤのスキール音を楽しめます。
是非音量を上げて聞いて欲しい。
こちらの動画はスイスで開催されるヒルクライムレース、クラウゼンレンネンでの一幕。
いかにもアルプスの麓らしい光景の中を、 Brooklands(ライレー・ブルックランズ・ナイン ) が疾走します。