今回は名古屋市名東区のauto galleria LUCEに展示されていたAustin 7 Chummy Tourer 1928(オースチン・セブン・チャーミー)を紹介します。
AUSTIN(オースチン)の歴史と実績

オースチン社は1905年に設立された英国の自動車メーカーです。
オースチン社は1922年~1939年に「Austin7」を17年間で約25万台も生産し、小型車両の大量生産で成功したメーカーとして有名になりました。
1952年、オースチン社はナッフィールド社(モーリス、MG、ウーズレー、ライレーが合併した会社)と合併し、ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)傘下となりましたが、ここでも小型車両の生産技術を生かした車を開発します。
それがあの有名なクラシック・ミニです。
ミニは、モーリスブランドから「モーリス・ミニ・マイナー」、オースチンブランドからは「オースチン・セブン」の名称で販売され、その後の「ローバー・ミニ」時代も含めると、1959年から2000年までの約40年間に約530万台もの車両を世に送り出しました。
現在Austinブランドは中国の自動車メーカーである南京汽車が保持しています。
いつかまた「Austin」ブランドの車が発売されるとすれば、間違いなく小型車に使用されることになるでしょう。
Austin 7 Chummy Tourer 1928(オースチン・セブン・チャーミー)

Austin7は「The Austin Seven offered no frills, but came with all the necessary equipment.(必要なものは全て付属されているけど飾り気は全くない)」と言われていた小さな大衆車です。
それ故に「仲のよい」という意味の「Chummy:チャーミー」という愛称で親しまれていました。
この写真のこの角度だと高級感も感じられますが…

小さいとはいえ家族4人が特に不満なく乗れるということで、通算で25万台も売れたそうです。
僕らの世代だとカローラのイメージかな?
この位置にライトが設置されたモデルが個人的には刺さります

他のモデルではV型2気筒エンジンが主流でしたが、Austin7は直列4気筒747.5ccを搭載しています。
ボディータイプも、ツアラー、サルーン、カブリオレ、スポーツ、クーペ、バンと6種類も用意されていたことも人気の理由。
このモデルは ツアラー(Tourers)です。
こんなオープンカーでイギリスの田舎道をドライブ出来たら幸せです。

Austin 7 Chummyはトヨタ博物館にもあります
ここからはトヨタ博物館での写真を3枚紹介します。

トヨタ博物館の車両は1924年製

さすが天下のトヨタ。塗装にも艶がある素晴らしいコンディションの車両が展示されています。
Austin 7 Chummy Tourer 1928(オースチン・セブン・チャーミー)のyoutubeの映像
さすが25万台も生産されたAustin7だけあり、ユーチューブにも動画が多いです
英語ですがかなり詳しい解説
エンジン音と共にまるで運転しているかのような映像が楽しめます
こちらも迫力の風切り音とエンジン音が楽しめます
特に加速時の音がいいです
こちらの映像はコメディータッチな仕上がり
ヴィンテージカーに乗る楽しさが伝わってきます
ヴィンテージスポーツカークラブが開催する山登りトライアルの映像
ヴィンテージカーでこれをやっちゃうところがさすが海外。凄い!