
~Prologue~
いらないなら,処分するぞ。
そんなひとことから,
私の元へ,引き取られてきた,アウトビアンキA112
いつもの癖で,また,拾ってきしまった。
とりあえず,だめでもともと。
動けば,もうけものだ。
軽い気持ち出始めた,レストア作業。
いろんな,困難が待っているとも知らず。

バルブを磨きます。よく使う方法です。
ドリルのチャックにバルブをはさんで,サンドペーパーを当て,ドリルを回転させます。
手洗い方法ですが,これで,かなりきれいになります。

バルブすり合わせの作業です。
バルブと,バルブシートの当たり面の密着をよくするため,当たり面にバルブコンパウンドをつけ,たこ棒で回しながら軽くたたきつけるような感じですり合わせを行います。

バルブコンパウンドです。120番のものです。

こんな感じで,バルブに吸い付かせて,たこ棒を手のひらではさんで,火を起こすような感じで,こすります。
コンパウンドのざらざら感がなくなるまで,すり合わせます。

すり合わせ終了後,バルブと,バルブスプリングをヘッドに組み付けます。
バルブスプリングコンプレッサーを用意し,バルブを工具の名前の通り,バルブを縮めコッターピンを組み付けます。

アップです。

ヘッドを組み付ける前に,ピストン上部を掃除します。
こちらがクリーニング前。

そしてクリーニング後。
満足です。

ヘッドガスケットを載せました。
今回は,ノーマル品です。
もともとの,圧縮比が10.4と高いので,ノーマルで,十分です。

ヘッドを載せます。
ガスケットに傷をつけないように慎重に組み付けます。

ちょっと古いトルクレンチですが,アナログな感じが私に合っているかな?
規定トルクで,均等に締め付けていきます。
これで,腰下と,ヘッドの組みつけが完了します。